ニュースリリース

Globis

2003年07月18日
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ニュースリリース

グロービスの技術経営(Management Of Technology :MOT)プログラムへのとりくみ

日本企業が競争力を取り戻すためには、技術と経営の融合が大切ですが、その手段の1つとしてMOTに注目が集まっています。グロービスでもMOTに関して、様々な取り組みを行っていますが、ここにグロービスのMOTへの取り組みをまとめてお知らせいたします。

●MOTとは

「技術立国」であるはずの日本が、なぜあえてMOTなのでしょうか。MOTはそもそも1940年代に米国MITで生まれたコンセプトですが、質・量ともに急速な発展を見せるのは、戦後日本の急速な復興に刺激されてのことです。ソニー、ホンダ、日産といった 企業が輸出する優れた技術製品を前に、米国では1980年代から、法整備・MOT教育の拡充といった、産官学一体となった国家的な対抗策が打ち出され、経営と技術の溝を埋 める大きな起動修正が行われました。

グロービスでは、ベンチャーキャピタル事業を通して実際に技術系ベンチャーのマネ ジメントに深く取組んでいますが、その経験から、MOTの中身は、経営のサイクルと、 技術のサイクルとの2つから構成されるものと考えるようになりました。(図1)

経営のサイクルは、投資判断→組織作り→マーケティング→販売管理→利益回収→再投資というプロセスからなり、技術のサイクルはR&D→プロトタイプ→量産→出荷→改良というプロセスから構成されます。もともと両者は密接に同期すべきものです。MITに始まった米国型MOTプログラムは、はじめ工学系の修士学生に、この経営側のサイクルを教えるというスタイルで始まり、のちに日本の"現場改善"や"カンバン方式"の研究を通して、「オペレーション革新」といった独自のプログラムが開発されました。

●グロービスのMOTプログラムへのアプローチ

日本においても、技術者がこうした経営のサイクルを学ぶことは同じく重要であり、グロービスでも従来より提供してきました。

(1)「テクノロジー・マネジメント」コースの開設

しかし、中国の追い上げ、イノベーションの高速化、顧客価値の多様化といった現況に即した対応策が求められている日本の現状を考えると、更に進んだ日本版のMOTプログラムが必要になってきていると考えます。たとえば自社の強みを活かしたイノベーション、オープンリソースの有効な活用、技術を軸とした市場開発、顧客価値・収益確保に基づいた技術戦略といった急所となる問題に正面から取組んでゆく人材を育てる必要があると考えます。この認識に基づき、グロービスではオリジナルMBAプログラム(Graduate Diploma in Business Administration:GDBA)コースの科目として「テクノロジーマネジメント」というプログラムを開発、今年7月からスクールにて開講する他、企業研修においても積極的に提供していきます。

テクノロジー・マネジメント・プログラム概要

● 提供形態:グロービス・マネジメント・スクールのGDBAコースにおいて7月から開講します。(受講料:14万6千円。ただし受講資格審査あり) また、法人研修においても提供していく予定です。

● コースの目的:技術主導型ビジネスの特性を理解することにより、技術主導型ビジネスにおける経営戦略、開発戦略、マーケティング戦略、組織戦略の立案能力等を強化する。

● テーマ/教材:

  第1回 テクノロジーを軸とした企業戦略
    「IBM ターンアラウンド」「Surface Logix」
  第2回 技術志向の企業における人的資源管理
    「シスコ・システムズ」「E-ink」
  第3回 オープン環境での技術経営
    「ミレニアム・ファーマスーティカル社(A))
    「Rambus, Inc.: Commercializing the Billion Dollar Idea (A)」
  第4回 製品開発プロセスのイノベーション
    「BMW AG:The Digital Auto Project」「3Mコーポレーション」
  第5回 収益の確保と技術戦略
    「Eli Lilly:Innovation in Diabetes Care」「Intel Labs(A):Photolithography in Crisis」
  第6回 顧客価値の再定義とビジネス戦略
    プレゼンテーションセッション

● 講師:初回については技術経営コンサルティング企業のシニアコンサルタントを予定しています。

(2)リーダーシップ・プログラムへの取り組み

「テクノロジー・マネジメント」の開設により、技術経営において問題点の発見から解決への戦略立案能力開発のためのプログラムは十分整備ました。そうすると次に重要になってくるのがその戦略を力強く実行するリーダーシップ能力の開発です。
グロービスは、経済産業省が平成14年度補正事業として実施する「技術経営プログラムの開発事業」における、「Ⅰ.技術経営人材育成体系とアセスメント・プログラム」「Ⅱ.技術経営人材リーダーシップ開発プログラム」を通じて、リーダーシッププログラムの開発に取り組んでいます。(2004年4月完成予定:「リーダーシッププログラムの開発について」参照)

●今後、グロービスでは、こうした新たに開発、提供していくプログラムと、従来から提供してきたプログラムと組み合わせることで、CTOや技術系企業のCEOを目指す人々にとって必要十分条件を満たしたプログラムを積極的に提供してまいります。

「リーダーシップ・プログラムの開発について

グロービスは、経済産業省が平成14年度補正事業として実施する「技術経営プログラムの開発事業」(※)において、「1.技術経営人材育成体系とアセスメント・プログラム」「2.技術経営人材リーダーシップ開発プログラム」の開発を受託、3月31日に契約書を締結しました。

1.技術経営人材育成体系とアセスメント・プログラム

技術力を活用して事業を展開する企業の幹部、あるいは幹部を目指す者を主な対象とし、マネジメント能力のあり方やその評価ためのツールを整備するとともに、これらの能力向上のための育成プログラムの標準形を示す。

<アウトライン>

∇技術経営人材開発体系
・技術経営人材ためのマネジメント能力体系
・技術経営人材育成パス例
∇アセスメントプログラム
・技術経営人材のマネジメント能力アセスメントコンセプト
・アセスメントツールパッケージ

2.技術経営人材リーダシップ開発プログラム

技術者のマネジメント能力のレベルの向上について、企業が組織的かつ効率的に取り組むためのツール。技術者のマネジメント能力レベルの段階にあわせ、選択するべき育成プログラムをマッピングしたものである。各企業は自社の固有事情(人員構成、全体としての技術者のマネジメント能力、目指す能力水準など)をもとに、自社用の人材育成体系を作成するが、その際の検討用テンプレートとして機能する。

<アウトライン>

∇リーダーシップ開発プログラム体系図
∇ケース教材
シラバス、講義教材、講義教材のティーチングノート、ケース教材、 ケース用ティーチングノート等(一部海外教育機関開発ケースの翻訳活用を予定)
∇アセスメント・ツール
多面評価手法を中心としたアセスメント・ツール等(海外教育機関等と連携を予定)
∇リーダーシップ開発ツール
各種開発ツール等(海外専門教育機関等と連携を予定)
∇デリバリーにおけるメソドロジー
その他デリバリーに必要なティーチングマテリアル等

(※)経済産業省3月12日報道発表「平成14年度補正事業:起業家育成プログラム導入促進事業に係る選定結果について」参照下さい。


本リリースに関するお問い合わせ先
グロービス・グループ ブランド・コミュニケーションズ(広報)
Email:pr@globis.co.jp Tel:03-5275-3870 Fax:03-5275-3865

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